第38号:オーナー社長とオーナー経営を貧乏にする職業SPBOZ!

エンジェル税制が広まらないことを心より願っている人達がいます。
それは、職業SPBOZの人達です。

その人達がオーナー社長のご意見番になっている会社は
必ずといって良いほど、食い物にされ、衰退に向かいます。

そして、私がコンサルティングに入るオーナー企業では、
必ずと言って良いほど、この職業SPBOZの方々が、
会社の明るい未来に向けた取り組みの前に立ちはだかります。

これらSPBOZとは、どのような職業の人達なのでしょうか?
まず、SPBの人達について考えてみましょう。

私の大学の後輩に、N村證券を退職した後、
関西で中小規模のプライベートバンカーを経営している人がいます。

昨日、その後輩と久しぶりに食事をしていて、
彼の驚くべき言動に唖然としました。

彼は、こともあろうにエンジェル税制認定企業の社長をしている“この私”に対して、
「先輩、エンジェル税制をあまり広めないで欲しいです。」
と言うのです。

証券会社やプライベートバンカーが、
オーナー社長に気持ち悪い入り込み方をしているオーナー経営は、
例外なく衰退に向かいます。

今傾いていなくても、その会社は、いずれ“その人達”に富を蝕まれ、必ず傾きます。

オーナー社長を貧乏にする職業SPBOZのうち、
SPBとは、證券会社とプライベートバンカーの人達です。

證券会社やプライベートバンカーは、
「オーナー社長が幸せになってもらいたい」「オーナー社長に経済的に潤って欲しい」
などということは、1ミリたりとも考えていません。

なぜなら、“その人達”は、ビジネス目的でオーナー社長と接しているからです。

彼らの利益は、
「取引した證券の手数料」と「證券運用口座の残高」から発生します。

そのため、彼らは、
「オーナー社長が経済的に潤う金融商品」ではなく、
「少しでも手数料収入の多い金融商品」を売ることを考えます。

そして、「一旦売った證券は、なんとしてでも売らせない」ことだけに専念します。

彼らからしますと、オーナー社長やオーナー経営は、
“食い物にしても構わない対象“でしかないのです。

だから、彼らは、オーナー社長に證券を売らせないために
オーナー社長が、有価証券を売却し、
運転資金に回そうと證券を崩そうとしたときには
「投資残高の7割を限度に、お金を貸し出すという提案」までするのです。

その結果、いよいよ資金が回らなくなり證券を換金するときには、
7割を彼らに返済し、オーナー社長の手元には、3割しかお金が残らない
という状況に陥らせるのです。

すると、多くのオーナー社長は、
より有価證券を売ることができない方向へと深みにはまっていくのです。

なぜなら、残りの3割から株価の譲渡益に対する2割が源泉から引かれますと、
「本当に運転資金が必要な時に換金しても、返ってくるお金は、殆どない」
と言う状況になるからです。

投資残高の7割を借り入れた時点で、
その證券は、事実上、所有している人のものでは無くなっていのです。

そもそも、最初に資金が行き詰まった時点で證券を換金し、
会社の運転資金に回していれば良かったのです。

換金したお金のうち、株価の値上がり益については、
信頼できるエンジェル投資家が経営している企業に投資し、
翌年の確定申告では、その利益にかかる税金を取り戻せば良かったのです。

確定申告で取り戻した後は、
一定期間経過後、エンジェル投資した資金を再び換金すれば良いのです。

そうすれば、自ら投資した自らの有価證券を最後まで自らのものにできたのです。

オーナー社長が、エンジェル税制を知ってしまいますと、
今保有の証券を売り、経営のため、プライベートのために有効活用するという
ごく自然な、正常な発想に至りやすくなります。

だから、SPBの職業の人達、証券会社、プライベートバンカー達は、
世の中で、エンジェル税制が広まると困るのです。

さて、SPBOZの職業、最後のOZの職業とは何でしょうか?

それは、税理士です。
それも考え方の古い、税理士です。
OLD整理士なので、私はこの人達を
オーナー社長とオーナー経営を蝕むOZと呼んでいます。

エンジェル税制を紹介したオーナー社長のうち
「税理士に相談する」と言った方は、まずエンジェル投資はしません。

オーナー社長が、そのようなことを言う時点で、
税理士をコンサル代わりにしている”残念なオーナー社長“だからです。

オーナー社長お抱えの税理士は、毎月決まった報酬で仕事をしています。

”この人達“は、
オーナー社長が、エンジェル税制を活用した節税をするからと言って、
余分に報酬を頂くことは出来ません。

だから、”この人達“にとって、エンジェル投資とは、
”仕事を面倒にする対象“でしかないのです。

こうした古い考え方の税理士達は、
オーナー社長がエンジェル税制を活用しようとしますと
「それは租税回避行為です」「そんな怪しい制度は止めましょう」
と言うのです。

自ら国家資格で飯を食っていながら、
自らが面倒な仕事をしたくないという理由で、国の制度を”怪しい“呼ばわりして
オーナー社長が豊かになる方向と真逆の提案をするのです。

ところが、最近は、
あらゆる経理ソフトが出て来たことに危機感を持った若い税理士達を中心に、
「エンジェル税制について学ばせてほしい」と言ってくる方も出て来ました。

この若い税理士達が、多くのオーナー企業で税務を行うようになれば、
多くのオーナー社長とオーナー経営は、そして、日本経済が潤うのではと思います。

ところが、時代の変化に目を向けず、
「自分たちは永久に食っていける」と思い込んでいるOLD税理士達の多くは、
証券会社やプライベートバンカーと類似の自己中心的な行動原理で、
エンジェル税制が広まらないことを心から願うのです。

では、前置きが長くなりましたが、今回のコラムの本題に入ります。

私の本業は、コンサルティング業です。
私が経営コンサルタントを目指したのは、実家の倒産がきっかけです。

「私の実家は倒産してしまいましたが、他の家の家業は、オーナーとオーナー家、社員とその家族を豊かにするものであって欲しい」
そこが、私のコンサルタントとしての原点です。

だから、SPBOZの方々とは全く異なり、
私は、オーナー社長を食い物にしようと思い、
コンサルティング会社とエンジェル税制認定企業の社長をしている訳ではありません。

「オーナー社長とオーナー社長が愛する方々の幸せ」
に導かれる「社員とその家族の幸せ」
という価値理念のもと志した取り組みが、エンジェル税制です。

前回のコラムでは、エンジェル投資をいつでも行使できるよう、
「エンジェル投資の前に有償のストックオプションを購入しておくこと」
を提言いたしました。

そこで、コラムの本題
「エンジェル投資の前に有償のストックオプションを購入しておくことのメリット」
について、お伝えさせて頂きます。

実は、そのメリットは三つ挙げられます。

今回のコラムでは、メリットの一つ目について、分かりやすくお伝えします。
第一は、エンジェル投資における投資判断のリスクを劇的に軽減できることです。

スタートアップ投資には、もともと高いリスクが伴います。

しかし、ストックオプションの購入をきっかけに、
人材の紹介やノウハウの提供などを通じて、
エンジェル税制認定企業との関わりを深めていくようにします。

そうすれば、自然とエンジェル税制認定企業との間で、
信頼関係が築かれていきます。

こうして築かれた関係性を通じて、
エンジェル起業家の資質や経営姿勢、事業の将来性に関する情報が、
日々の交流の中で自然に入ってくるようになります。
その情報を踏まえて「この経営者なら信用できる」と判断すれば株式に転換し、
「危うい」と感じれば転換しなければよい
のです。

このように、ストックオプションを活用すれば、
実際の投資判断を“関係性を築いた後”に下せるため、
投資家はエンジェル投資のリスクを劇的に軽減できるのです。

次回のコラムでは、
「エンジェル投資の前に有償のストックオプションを購入しておくメリット」
の二つ目について、分かりやすくお伝えしてまいります。

エンジェル税制の目的は、
投資家がより投資しやすい環境を整え、成長企業に資金を循環させ、
この仕組みを日本経済成長の起爆剤としていくことにあります。

だからこそ、投資家が制度の正しい枠組みを理解し、
この国に成長資金を循環させるという視点に立てば、
“エンジェル投資による蓄財“も”エンジェル起業によるビジネス拡大“も
自らに最も適したかたちを、自在にデザインできるよう設計されています。

エンジェル税制は、国が認めた制度です。
エンジェル税制認定企業は、経済産業省の認定を受けています。

エンジェル投資でも、上場企業への投資でも、投資にはリスクがつきものです。

そのリスクを理解したうえで、
信頼できるエンジェル起業家と巡り会えたと思えば投資を行う。

そうすれば、エンジェル投資は決して”怪しい投資“ではないのです。

SPBOZの人達は、自らのビジネスにとって都合が悪くなりますと、
「その制度は怪しい」と言って、オーナー社長を不利益な方向へと導きます。

ところが、「SPBOZの人達は、オーナー社長の人生を幸せに導く人達ではない」
ということが理解出来ず、
この人達の言葉を信じすぎたオーナー社長は貧乏への道を歩み続けます。

一方、SPBOZの人達を使いこなし、自ら最適な情報に耳を傾けるオーナー社長は
「オーナー社長とオーナー社長が愛する人達の幸せ」を実現していくのです。

なお、エンジェル税制の大恩恵をさらに詳しく知りたい方、
認定企業である株式会社maximumへ投資を検討されている方、
エンジェル税制認定企業を立ち上げ、
自らのビジネス拡大に活用されたいとお考えの方は、
ぜひ下記よりお問い合わせください。
https://www.mku-consulting.com/maximuminc/

代表電話(03-5843-7228)にお電話をいただけましたら、
私のほうから折り返しご連絡もいたします。

すべてのオーナー経営者が、エンジェル税制のメリットを最大限に活かし、
オーナー社長とそのご家族が愛する人たちと共に幸せであり続けることに寄与しますよう。