第28号:毎年800万の所得控除を受けながらファミリービジネスの永続的繁栄を育む

9月も終わり年末に差し掛かりますと確定申告の時期はすぐそこです。
経営者であれば、せっかく稼いだお金を税金で持っていかれてはと
「少しでも有利な確定申告を!」と思うのは当たり前の心情だと思います。

そこで、今回のコラムでは
「毎年800万の所得控除を受けながらファミリービジネスの永続的繁栄を育む」と題しまして
エンジェル税制を活用しながら毎年一撃で800万を落としながら
自らのビジネスの永続的繁栄につなげていく提案をさせていただきたいと思います。

この制度は、収入のある人であれば誰でも使えます。
オーナー社長もご家族も、社員の方々も活用できます。

ここから先は、知っているかどうかで毎年数百万円もの差が生まれる「優遇措置A」の真実についてお伝えしていきます。

この制度を知った瞬間、今まで知らなかった自分を悔やむほど、あなたの人生は大きく変わるでしょう。

優遇措置Aとは、個人がエンジェル税制の認可を受けた未上場のスタートアップ企業に投資を行った場合、その年の課税所得を減らせる制度です。
スタートアップを応援するという社会貢献活動を行いながら、自らの節税も同時に実現できる、まさに公私ともに明るい未来へつながる制度なのです。

この制度を使えば、投資した年の総所得金額から「投資額-2,000円」を控除できます。
ただし控除額には上限があり、「総所得の40%」または「800万円」のいずれか低い方までと決められています。
控除の対象は給与所得、事業収入、不動産収入、一時所得など幅広く、いわば課税所得全体に及びます。

具体例を挙げましょう。

課税所得2,000万円のオーナー社長が、エンジェル税制の認定企業に800万2,000円を投資したとします。
すると、その投資額が所得控除され、課税所得は1,200万円に圧縮されます。

課税所得2,000万円の場合、所得税は420万4,000円、復興特別所得税は8万8,284円、住民税(概算10%)200万円で、合計629万2,284円(概算)の税負担です。

ところが課税所得が1,200万円に減りますと、所得税は204万4,000円、復興特別所得税4万2,084円、住民税120万円で、合計324万6,084円(概算)にまで下がります。
結果として、年間約305万円もの節税効果が得られるのです。

この効果を10年間積み重ねれば3,050万円、20年間で6,100万円の差がつきます。

制度を知っているかどうかだけで、生涯収入にこれほどの違いが生じるのです。
優遇措置Aの仕組みは極めてシンプルで、知っているだけで得を積み重ねられる制度だと断言できます。

毎年数百万円の得を積み重ねたオーナー社長は、その分だけ人生も事業も豊かになる道を切り拓いていけるのです。

ここまでは、毎年の所得控除の話です。

では、この制度をファミリービジネスの永続的繁栄において、どのように活用していけば良いのでしょうか?

私が考える優遇措置Aがファミリービジネスの永続的繁栄に及ぼす役割は三点あります。

第一の役割に入る前に、私の原体験からお話させてください。
この原体験が、優遇措置Aの真価を実感して頂くためにも大切なのです。

私の実家は倒産してしまいましたが、埼玉県岩槻市で小さな町工場を営んでいました。
勤勉な父は24時間365日休みなく働くような事業家でしたが、事業はなかなか軌道に乗らず、家計に給料が入ることはありませんでした。

母はピアノと声楽を教え、家計を支えてくれました。
ときには母の稼ぎをも父の事業に回さざるを得ない状況でしたが、それでも私は父を尊敬し、倒産の日まで家業を継ぐつもりでいました。

しかし、母は私が家業を継ぐことに決して賛成しませんでした。
おそらく父の事業が軌道に乗り、家族が経済的に潤っていれば、母も事業や事業承継に前向きであったに違いありません。

この原体験から私は確信するに至りました。
オーナー家の経済的安定は、家族に事業へのポジティブな感情を芽生えさせ、その結果、家族全体が事業を支え、事業はさらなる繁栄へと進んでいくのです。

では、優遇措置Aを活用すると、どのような大恩恵が期待できるのでしょうか。
その実態に踏み込んでまいります。

第一に、優遇措置Aはビジネスの安定と繁栄を促します。

投資額が課税所得から控除されるため、オーナー家には経済的なゆとりが生まれます。
例えば毎年800万円を20年間フルに活用すれば、6000万円以上の資金を手元に残せます。
この資金は事業の追加投資や家庭の生活費に回すことができ、家族に安心感をもたらします。
安心感は事業への理解を育み、長期的な経営安定につながります。

第二に、親族内承継への理解を促します。

親族内承継は減少傾向にありますが、依然として最も望ましい承継の形であることに変わりはありません。
優遇措置Aによって家計にゆとりが生まれると、家族はビジネスを肯定的に受け止めやすくなります。
家庭内に「事業を支える空気」が育ち、後継者に経営を託すことに対する理解が進みます。
結果として世代を超えて経営がつながり、安定した親族内承継が実現しやすくなるのです。

第三に、円滑な事業承継を可能にします。

事業承継においては後継者に株式を集中させることが不可欠です。
しかし承継資産の大半が自社株である場合、後継者以外の家族に配分できる財産が少なく、不満や対立が噴出しお家騒動に発展することも少なくありません。

優遇措置Aを20年間活用して6000万円以上を生み出し、それを後継者以外の財産分与に充てれば、株式集中と公平性の両立が可能になります。
たとえ株式の価値が他の財産を大きく上回っていても、株式以外の財産の存在が家族の納得感を生み、承継は円滑に進みます。

このように優遇措置Aを長期的に活用することで、
①経済的ゆとりが家族と事業の安定を支え
②親族内承継の理解を促し
③円滑な事業承継を可能になるという連鎖効果が生まれます。

オーナー家の安定と挑戦が両立すれば、ファミリービジネスは世代を超えて繁栄し続けることができます。
優遇措置Aは単なる税優遇ではなく、家族の理解を得て、次世代に夢と経営資源を引き継ぐための装置なのです。

ただし、忘れてはならないのはエンジェル投資にもリスクがあるという点です。
エンジェル税制の認定企業は事業計画を整備し、毎年国の基準を満たしているかについて確認書を取得しています。
一度でも不正や詐欺まがいの行為を行えば確認書は交付されません。

そういう意味では、一般の未上場企業に比べて一定の安心感はあると言えますが
それでも投資である以上リスクがゼロになることはありません。
投資先の事業が失敗すれば、資金を失う可能性は常に残ります。

釈迦に説法ではございますが、スタートアップの成否は、何よりも経営者の力量にかかっています。

特にエンジェル投資では「経営者の手腕を見極める目」が、上場株式への投資以上に重要となります。
従いまして、投資を行う際には、代表者の経営手腕を直接確認できる企業を選ぶことをお勧めします。

エンジェル税制の認定企業の代表を務めている私から致しますと
スタートアップ段階にある企業が投資家と顔の見える関係を構築しようとしないこと自体問題経営者ではないかと思います。

私が代表をつとめています株式会社maximumは
投資を前向きにお考えの方で、希望される場合は、直接対話を拒んだことはありません。

優遇措置Aは、知っているかどうかで将来の資産形成に決定的な差を生み出します。
正しく理解し、リスクを見極めながら賢く活用することができれば、ファミリービジネスにとっても、あなた自身の人生にとっても大きな追い風となるのです。

エンジェル税制の大恩恵についてさらに詳しく聞いてみたいと思われる方は、ぜひ下記URLよりお問い合わせください。

▶︎ https://www.mku-consulting.com/maximuminc/

株式会社maximumでは、リスクを承知でお問合せいただく投資家の方には、私自身が真摯に向き合わせていただきます。
一撃で800万控除が叶うこの制度、年末を前に、ぜひあなたのビジネスプランとライフプランに取り入れてみてください。